百巻を買いました

某超長編小説が、遂に百巻を迎えました。
あーもういいや。百巻越えした小説ってだけで判るんだから書いちゃえ。
そのタイトルは『グイン・サーガ』です。

昔、好きだったんです、私はグインが。大好きだったんです。
しかしだんだんと読むのが苦痛になりました。それは社会人になったからだと思っていました。だから、とりあえず買うだけ買っておいて、百巻完結したら一気に読もう、と考えました。
それから数年。時間的余裕が出来、偶然にもグインを読んでいる方と知り合ったことにより、久しぶりに読んでみようと思いました。
一巻から読み直し、未読部分も読んだんです。??? と脳内にクエスチョンマークが飛び交いました。
何か、体調が悪いのかな、私? それとも御機嫌斜め? と考えました。
再び、買うだけ買って、後でまとめ読みしようと思いました。
それから更に数年。面白い小説をはないかと訊かれた時に、先方がファンタジー好きということもあってグインを勧めました。勧めてしまったんです。勧めちゃって済まなかった。m(_ _)m
勧めた責任上、自分もちゃんと読むべきだろうと思い、一巻から読み返しました。
16巻辺りで読む速度が落ち、30巻を越えた辺りから読むのが苦痛になり、39巻でそれは決定的となり、かつてはそれなりに楽しく読めたんだからと一度読むのを止めた巻まで頑張り、更に一度は読めたんだからと既読部分を読み尽くし、そして未読部分に突入しました。
そうして苦行を重ね、遂に「わしはク・スルフという者じゃよ」なんて気さくに挨拶するクトゥルーが出現するに至り、気づきました。
つまらなくなってるんだよ!!
読むのが苦痛になったのは、決して忙しかったからでも成長したからでもなく、単につまらないものはつまらないってだけだったんだわ。

かつて好きだったものだけあって、見る目が思いっきり曇っていました。まともな判断力を発揮できませんでした。
目が醒めてから冷静になって考えてみると、つまらない以前に、なんと言うか……終わってる、としか表現できないような状態でした。いや内容もアレなんだけど、日本語が、さ……こればかりはご覧いただかないとご理解いただけないと思いますが。

それに気づいてからは、むしろネタとして楽しめるようになりました。ので、何十巻もまとめないで、二〜三巻ごとに読んでいます。
「おお、平仮名率また高くなった(笑)」(例:「まさしく、きさまのいったとおりにな」100巻P22より引用)とか「一文で同じ言葉三回も繰り返してる(爆)」(例を出そうと思ったけど読み返すのが面倒で挫折)とか「何回手を揉み絞るんだよってか手を揉み絞るってどんな動作だ(大爆)」とか。
ところで今、私が普段使わない(爆)や(大爆)を使ったのは、グインの作者に倣ってみただけです。が、やっぱり自分で使うのも不愉快だわ。
ちなみに同居人は、本編は読んでいないけれど、「あとがき」を見て(爆)と(大爆)の出現回数を数えることを趣味としています。

まあともかくです。
百巻完結を謳って始まったシリーズでしたが、現在作者は二百巻完結とか言ってますよorz
惰性読者も、さすがに百巻で離れてしまうと思うんですが、続きますかねぇ?

ところでグインアニメ化ってデマですか? デマですよね? むしろネタですよね、ただの。
や〜め〜て〜〜〜
仮にアニメが面白かったら、うっかり原作を読んでしまってしかも最初は面白いから、うっかりハマってしまう人が続出したら、どうしてくれるんだ。

とりあえず、百巻達成を機にグインを読んでみようとお考えの方。いらっしゃいましたら、是非、まずは百巻を御一読いただきたい。
あの文章をまともに読めるのであれば、最初から読んでみてもあまり問題ないかもしれません。
いや何も他人様の読書を邪魔しようとは思ってませんが。
ただ、うっかりハマっちゃったら後で落胆するだけだと判っているので…… 落胆くらいならまだしも、読んだことを後悔するかもしれないし。
もし、五巻まで読んで後は読まずに済ませる、という手段を採れる方なら、逆にムチャクチャお勧めしますが。

なんでこんな気持ちで百巻を迎えることになっちゃったんだろうなあ……
最初に読んだ頃(もう結構既巻があったので集めるのに必死になった)は、百巻完結したらグイン専用の本棚造ろうとか思ってワクワクしてたのになあ。
あ……なんだかモニタが滲んで来た…………もう、前が見えないよ(涙)。

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